慈光保育園のはじまりは、昭和18年。善光寺の本堂で、地域の子どもたちを預かったことがそのはじまりでした。
以来80年あまり、私たちは境内の一角で、子どもたちの育ちを見守り続けています。
私たちが大切にしているのは、浄土宗の教えである「明るく、正しく、仲良く」という言葉です。
明るくしていれば、前を向いていける。何が正しいかがわかれば、間違えたときに「ごめんなさい」と言える。仲良くしていれば、困っている人に手を差し伸べられる。これは仏教の考えを押しつけるものではなく、どんな人にも通じる、人として生きるための土台だと考えています。
乳幼児期は、人としての根っこがつくられる、かけがえのない時期です。この根っこがあれば、子どもたちは大人になっても、自分の足で歩いていける。
四季のうつろいを感じられるこの場所で、思いきり遊び、友だちと関わり、たくさんのことに心を動かしながら育ってほしい。ときにはそばで手を添え、ときには少し離れて見守りながら、私たちは一人ひとりの歩みに、これからも寄り添い続けます。
思い切り体を動かし、友だちと一緒に遊ぶこと。その積み重ねが、いきいきとした、たくましい子どもを育てます。主人公はいつも子どもたち。自分たちのことが自分たちでできるように、寄り添います。
恵まれた環境の中で、四季折々の変化を学びます。花が咲き、果実が実る過程を身近に知る。樹木、土、水、草花、木の実、虫、鳥。自然のままの環境を残すことで、そのすべてが子どもの遊び道具になっていきます。
一人ひとり、育ちの歩幅は違います。年齢ごとの保育内容を「発達上まだ育ちきっていないもの」と「その時期に身につけたいもの」の二つの視点からとらえ、その発達を進めるための保育へとつなげていきます。
安全をなによりも大切にしたうえで、できる限り自由にのびのびと。急かさず、比べず、子どもの「やってみたい」を待ちます。異年齢の子どもたちが自然に譲り合い、支え合う。穏やかな時間が流れています。